第 一 章
吉半の核
吉半には、迷ったときに立ち戻る、
たった一つの言葉がある。
磨いて克ち、整えて勝つ。
内側を磨く。決めたことを守る。
再現可能な仕組みとして整える。
長く勝ち続ける。
この四つの順番を、
吉半は経営の核としている。
第 二 章
吉半の存在意義
戦後、ひとりの女性が、毛糸から化粧品へ事業を転換し、一代で会社を築いた。その会社の名は、吉半といった。
時代は変わり、その会社は一度途絶えた。しかし、託された意志は、消えなかった。
私たちは、その意志を受け継ぎ、現代の形で再び立ち上げた会社である。
私たちが信じるのは、人が安全に生きること、美しく生きること、そして本来の力を発揮して生きること ── この三つは、別々の領域ではなく、ひとつの土台の上にあるという考え方である。
その土台を、実業の現場で、毎日の仕事として作り続ける。不動産でも、投資でも、利ザヤでもなく、現場で人が育ち、顧客に価値が届く仕組みとして。
そして、その土台は、私たち一代で完結させない。必ず、次代に手渡す。血ではなく、志で。
これが、吉半の存在意義である。
第 四 章
吉半の約束
私たちは、何をしないかを明確にする会社である。
実業にこだわる。
自社の事業に必要なもの以外の、不動産業、保険業、投資業は行わない。利ザヤで稼ぐ会社にはならない。
情ではなく、現実で判断する。
やさしさは、判断の後に置く。判断の前に置けば、組織を壊す。数字を見る目、現実を察する目を、何より大切にする。
一代で完結させない。
吉半は、誰か一人の個人事業ではない。必ず、次代に手渡す器として作る。
第 五 章
次世代への招待
ここまで読んでくださったあなたへ。
吉半は、今、再び立ち上がろうとしている会社である。一度途絶え、託された意志のもとに再び生まれ、これから二つの事業を本格的に立ち上げ、銀座にフラッグシップを構え、次の二十年を歩もうとしている。
これは、すでに完成された会社の物語ではない。
まさに今、形を作っている会社の物語である。
だから、ここには、まだ書かれていないページがたくさんある。誰がそのページを書くのか ── それは、これから吉半と関わる人々である。
私は、社長として、いくつかのことを決めている。
吉半は、血で継がない。志で継ぐ。
吉半は、利ザヤで稼がない。実業で稼ぐ。
吉半は、情で判断しない。現実で判断する。
吉半は、一代で終わらせない。次代に手渡す。
これらは、私が決めたというより、
吉半の血の中にすでにあったものを、
現代の言葉で書き直しただけである。
もし、あなたが ──
- 社員として、毎日の仕事を通じて、
自分自身を磨きたいと願うなら。 - 顧客として、表面の流行ではなく、
本物の価値に手を伸ばしたいと願うなら。 - 取引先として、短期の取引ではなく、
長く続く信頼を築きたいと願うなら。 - そしてもし、まだ気づいていなくとも、
いつか吉半と志を共にする者として、
この場所に呼ばれているなら。
吉半の門は、開いている。
私は、あなたが今、何歳で、どんな経歴で、どんな肩書きを持っているかを問わない。問うのは、ただ一つ ── あなたが、自分自身を磨き続ける覚悟を持っているかということだけである。
その覚悟がある人と、私は仕事をしたい。
その覚悟がある人に、私は時間を割きたい。
その覚悟がある人に、いつか、
この器を手渡したい。
吉半は、そのために存在する。
代表取締役 吉田 幸市